映画『コクリコ坂から』を観た感想
映画『コクリコ坂から』を観た感想です。
(コクリコ坂公式サイト)http://kokurikozaka.jp/
■ストーリー:
翌年に東京オリンピックを控えた、1963年の横浜。古いものを壊し、どんどん新しいものを作っていこうとする気運のなかで、横浜のとある高校でも老朽化した文化部部室の建物「カルチェラタン」の取り壊し計画が持ち上がる。そんな騒動の中、学生たちを率い、部室棟を守ろうとする少年・俊と、高校に通いながら下宿宿を切り盛りする働き者の少女・海が出会う。二人は順調に距離を縮めていくが、ある日を境に、急に俊がよそよそしくなって…?
感想:
原作をですね、前日に本屋でたまたま見つけたので購入して、読んでみたのです。
そこで正直少し、苦笑いだったのです。何故なら、「昔」感がたっぷりの、ベタ青春少女漫画だったからなのです。しかも最後は、「打ち切りだったのか?」と思わせるくらいな纏めた終わり方…。まあ確かに、雑誌連載当初は不発に終わったとかかんとかと知ってましたから、一体、「これを(このストーリーの)何処のどの部分を映画化に持っていくのだろうか」と期待と不安を感じて観に行ったわけです。
それで得た結論。「原作見ない方がいいよ」。
映画は映画で、良くも悪しくもきれいに纏められています。星としては、5つの内の3.5です。
過去のジブリ作品から、宮崎駿監督作品のあのユーモアさを含んだイメージが強いからか、どうしても評価する側としては基準が高くなってしまいがちですが、今回の作品を観ていくと、そのクダけたユーモア要素が過去『ゲド戦記』と同じく全然無いのです。これが作品を面白くなくしているといいますか。やっぱり監督が違うからなのでしょう宮崎吾朗監督は今回で映画2作目、そこは長い目でみることにします。
原作の方は、制服私服自由化の対立、物理法則(物は放物線を描いて落ちるか垂直落下か)論争といった、学生運動的なものが背景にあり、主人公である小松崎海は、古い洋館である我が家を下宿屋として切り盛りし生計を立て、そこで住まう北斗さんに憧れを抱くミス・おさげでベストテン入りした女の子であり彼女の青春ラブラブ話です。
原作が1980年連載開始というのもあり、当初の少女漫画なんだなぁということを念頭に置き、話は北斗さんではなく風間少年との恋愛、そして2人は異母兄弟なんじゃないかという展開になっていきます。もうこの辺で、ああベタやなぁ(苦笑)とか思ってしまったのです、それは申し訳ない(汗)。好きな人は好きなのさベタ恋、ということで。
映画との細かい変更点は、北斗さんが女性になっていることや、主人公一家が小松崎から「松崎」になっていること、主人公がお金に執着してない点や、賭け麻雀とかの部分やエピソードはカットされていますね。
新聞部が発行している新聞も50円で売ったりしていて「どうしてそんなにお金が必要なんだ」っていう所からの展開とか、北斗さんとの別れとか、まぁ言うたら主人公は風間少年に別れを告げられた時に踊り(当初ならディスコとか言ってた時ですね)に行ったりチャラ男に襲われていたりするのですが。
何かちょっとー、それを思うと劇中ではキレイすぎな気がします。主人公たちが昭和とはいえ真面目すぎる。
正統派もいいのですが、失くして味がない人物たちに見えてしまい、折角リアルにしようとしても希薄になって見えてしまいます。この映画は100分くらいの映画です。1時間40分程度です。味の部分がないため、短くなってしまうのがその証拠ですね。もう少し遊んでもいいんだよ、血気盛んな学生昭和時代。言うたって子どもで人間です。その方がリアルだし何しろ単に「面白い」って言ってもらえるんだろうしさ。
でも非常に上手くストーリーは纏めたなあと感心しています。よく思い出してみたら脚本は駿監督じゃないですか。さすがです。耳をすませばの時もそうだったのかなぁ…忘れたけど。
しかし何というかまぁ。意見が分かれそうな鑑賞後だなーと思います。悪くはないんだけど大きな感動とかいったことでもない、どっちかといえば面白くねえっていう人が多い気がしますが、どうなんでしょうね。
私個人としては同じく、鑑賞後にスッキリ「面白い」とは言えなくて、「観たなぁ」としか漏れなかった。
映画を観ている最中は移入していて、所どころに一緒に同感できる時もあった。でも鑑賞終わった後にそれが残らない。だから付ける星も伸びないです。
さて、好き勝手なことを言いましたが、歌は良いです。ゲドの時もそうでしたが、歌は良いのだよなぁ。
(関連マイブログ:http://mizukirin.at.webry.info/201106/article_4.html)
『コクリコ』はフランス語で、ひなげし、という意味。
海も、メル、って呼ばれていましたね。そういえば。
さて、映画感想でした。
前回訪れた時にやっていましたが、今回も投票してきました。全8種のワンワンダービー、
投票、犬(半妖)に。
確か35票、他より出ているようです。やっぱりね~


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